鳥越製粉製品情報

フランス印の開発

昭和35年3月

昭和34年、出張でパリに滞在していた鳥越製粉の役員がホテルの向かいの食料品店で毎日買うフランスパンの美味しさに魅せられ、「このように美味しいフランスパンを日本でも製造したらパンの一大革命」と考え、更に「フランスパン用の専用粉を 当社で製造できないか研究したい」と思い、フランス国立製粉製パン学校のレイモン・カルベル教授に面会し詳しく指導を受け、同教授の紹介でフランス全国製粉大会に参加させて頂き、フランスパンの実情を広い視野で見るという収穫を得ました。

それからフランス小麦を日本に空輸してそれを徹底的に分析し、日本で試作した小麦粉をフランスへ空輸してカルベル教授にもテストして頂き、最終的には本場フランスの小麦粉よりも優れているという評価を頂いて、昭和35年春に「フランス印」が誕生しました。

フランスの水兵さんもベタ惚れした「フランス印」の味

昭和41年5月、世界一周の途中神戸港に 入港したフランス空母「ジャンヌ・ダルク号」 の乗組員達が、上陸して食べたフランスパンに 「故国フランスで食べるのと全く変わらない」 と故郷の味を思い出し、帰国までまだ2ヶ月 かかる間、せめて艦内でこの母国の味と香りに 接したいという希望が続出したため、同艦では 急遽原料として使用されていた「フランス印」を 仕入れて艦内でパンを作ることに決定しました。

これは乗組員数約1,000人の2ヶ月分という急な注文でした。鳥越製粉の納品のトラック が神戸港第7突堤に到着すると乗組員達がどっと押し寄せ、「これで安心して航海ができ る、日本で本場のフランスの味を積込めるとは思わなかった」とおおはしゃぎで積込みを 終わりました。 「日本の製粉技術の優秀さを寄港する先々で宣伝しますよ」と、艦長さんもニコニコ顔 であったようです。